おおきなりんごのきがないてたの。
だれもとってくれない。だれもりんごをたべてくれない。って。
ハナコちゃんは、わたしがとってあげる。わたしがたべる。といって
きをゆすって、りんごをおとしたり、きにのぼってもいだりしたよ。
そしたら、したにおちたりんごが、ころころころがりだした。
わたしをたべてっていいながら。
うしさんも、くまさんも、こどもも、あかちゃんもたべたよ。
でもきのうえにいたハナコちゃんは、なきだした。
だってりんごがころころころがって、いっちゃったから。
でもね、ちゃんとハナコちゃんのために、りんごがまっていてくれたよ。
そして、ハナコちゃんのいえまでころころついていったよ。